イギリスのひきこもり

現代のエスプリ別冊『ひきこもる若者たち (うつの時代シリーズ)』の対談で少しだけイギリスについて触れられている。昨日、このことを友人と話していたので少しだけメモ。 斎藤環 ただ、欧米と一緒くたにできないのは、たとえばイギリスはまだ日本に近いとこ…

19歳男性「長田塾」を提訴

不当な暴力行為、プライバシー侵害 19歳男性「長田塾」を提訴 子どもの不登校、ひきこもり、非行の問題を、親になり代わって解決すると宣伝し、名古屋市内で親と子どもの「メンタルケア」の事業をしている「長田塾」(有限会社塾教育学院)とそれを主宰する…

スーパーテレビ「衝撃!ひきこもった息子…その時家族は」

登場した親がダメすぎる。当事者に殴る蹴るの暴行を加えながら、父親はこんなことを言ってた。 なんだ、痛い? おまえの何倍、痛いおもいをしてると、分かってるのか、お父さんが! おまえのこんなのは痛いのうちに入るか! おまえ、どれだけ周りの人に痛い…

デザイン

デザインを変えてみた。 (自分のはてなを印刷しようと思ったら上手く印刷できなかったため)今回はテーマを使わずCSSを最初から_〆(。。)カキカキやったけども、やたらといじりにくい。やっぱり、はてなはいじりにくいですなぁ。なんだか地味だし、もうち…

長田百合子

スーパーテレビ・情報最前線 「衝撃!ひきこもった息子…その時家族は」 http://www.ntv.co.jp/supertv/01_week_contents/050725/next_week/week.html 内容はいつも通りなのだろうけども、今夜22時から日本テレビ系列で放映するそうです。

ひきこもりは弱者か?

ひきこもりは弱者なのであろうか? ひきこもり状態では「学校に行けない!」「外に出られない!」「働けない!」「何かしなくちゃいけないんだけど何も出来ない!」という思いを当事者は永遠と抱え続ける。「外に出る」「働く」といった目標を立てて、実行し…

当事者による知の独占と権威性

「偉い先生の言うことは正しい」「専門家の言うことは正しい」「年長の言うことは正しい」などなど。 これは、私たちが一般的に持ってる情報の「確からしさ」の根拠の一例だ。私たちはすべての情報を理解した上で、自身の行為を決めているわけではない。例え…

代理表象の暴力性

「代理表彰表象の暴力性」というものがある。 id:about-h:20050104では「カテゴリーをつくるということは、多様性を葬り去り、まるで一つのモノであるかのように扱ってしまう」と述べた。ひきこもりと言っても、多種多様な人がいて、それぞれ人生も体験も環…

語る資格とは?

「当事者」という言葉。 この言葉が出てきて問題になるのは、ほとんどの場合「弱者としての当事者」だ。「ひきこもり」しかり、「不登校」しかり、「女性差別」しかり、「障害者問題」しかり。すべて、社会的に、構造的に「弱い立場」にいる人たちだ。 「弱…

Musical Baton

id:ueyamakzkさんよりご指名のMusical Baton。 不幸のチェーンメールを広めるのに貢献いたします。まわってきたバトンは無視されることが多いだろうに、自分の所に来たバトンは最初の人から絶えることなく渡されてきたものなんだよね。自分のバトンは逆方向…

当事者の機能とは?

真実とは何か? リアルとは何か? この世の中に真実と呼べるものはなく、ただ、膨大な解釈が存在するのみである。 この世界も実際に存在しているものかもわからないし、デカルトが疑った*1ように、私たちは悪魔にだまされているのかもしれない。真実でないも…

ニートという言葉に危機感を覚える

個人的にはあまり危機感のようなものは無い。むしろありがたいという気持ちがある。「ひきこもり」というものに居場所が感じてしまう人たちは総じて元気をなくしていってしまうので、そういう人たちを吸収してくれれば、「ひきこもり」という言葉に足をすく…

「社会的ひきこもり」全国支援者連絡交流会

「社会的ひきこもり」全国支援者連絡交流会(KHJの全国大会@京都)に参加してきました。 イベント告知(毎日新聞) イベント報道(毎日新聞)KHJ親の会とは7000を超える家族が参加している日本最大の親の会組織。このような形の全国大会は今回で2回…

野良犬よりも惨めなヒッキーなんだもの……

滝本竜彦・大岩ケンヂ『NHKにようこそ! (2) (角川コミックス・エース)』より気になってたびたび思い出している場面。なんだか貼ってみたかったんだ。 3巻も発売されてます。 貴戸本について上山和樹さんが次のようなエントリをされてます。レポート http://…

貴戸理恵のコメント

東京シューレによる「貴戸理恵著『不登校は終わらない』に対する見解」へのコメントが公開されました。 ●東京シューレによる「貴戸理恵著『不登校は終わらない』に対する見解」(PDF) 上の文書は以下の「見解」に対するもの。 ●東京シューレ 貴戸理恵著『不…

貴戸本騒動 クリップ

貴戸本騒動をクリップ なんだかよく分からないが、東京シューレを全否定するか全肯定するかの闘争になっている気がする。運動にまつわることだからそうなるという宿命はあるんだろうけど、貴戸本が東京シューレ批判をしていたのか、ということと、東京シュー…

貴戸は本当にシューレを批判していたのか?

なんだか書かないといけないみたいなので、貴戸本への再エントリをしたいと思う。 まぁ、やっぱりというか、貴戸本が本当に東京シューレを批判していたのかな?という疑問に原点に戻らざるを得ないように思う。東京シューレが貴戸を批判している事実をもって…

『不登校は終わらない』は終わらない

id:toledさんのエントリ 『不登校は終わらない』は終わらないやばい。。。読んでるうちに泣いてた。 いいエントリをありがとう、常野さん。

東京シューレの見解について 追記

id:about-h:20050411で書いたことの追記。 この見解文に登場する2人が苦しんだと言っていることは事実であろうし、彼らが貴戸理恵に自分が話したことを削除してくれというのは、全く問題がない。ただ、それを東京シューレの見解文でやってしまったことに問…

東京シューレの見解について

貴戸理恵著『不登校は終わらない』に対する見解(東京シューレ) 参照 id:hikilink:20050410 id:deneb:20050410#p1 id:snusmumrik:20050410 自分はこの出来事の当事者ではない。だから、たとえ知っていても言えることはあまり多くない。見解文から読み取れる…

金城隆一・永冨奈津恵・田中俊英 座談会

月刊少年育成2004年8月号「現場から見た「ひきこもり」」から、金城隆一氏・永冨奈津恵氏・田中俊英氏の座談会・「「ひきこもり」議論がうっとうしい」について*1。 田中俊英 そして時々インターネットを覗いたときなどに思うのは、先に書いた活発な「…

貴戸理恵著『不登校は終わらない』に対する見解(東京シューレ)

貴戸理恵著『不登校は終わらない』に対する見解(東京シューレ)via http://d.hatena.ne.jp/hikilink/20050410まだ全部読んでないが、奥地圭子を(実名で)批判したであるとか、インタビューを受けた人たちが騙されたということが書かれている。これらは事実と…

ニートとひきこもり

では、ニート(無業者)という定義はどうなのか? ここで着目した若年無業者は、(1)高校や大学などの学校及び予備校・専修学校などに通学しておらず、(2)配偶者のいない独身者であり、(3)ふだん収入を伴う仕事をしていない15 歳以上34 歳以下の個人で…

ひきこもりの定義(勉強会でのメモ)

「ひきこもり」について話そうと思うと、「ひきこもりとは何か?」という線引きをしなければならない。つまり「ひきこもりの定義」の問題だ。 いろんな定義をみてみると、当たり前と云えば当たり前なんだけど、その人がどのような立場で「ひきこもり」現象に…

勉強会でのメモ

昨日、ある「ひきこもり」系研究会に出席。大規模な会の良さもあれば、小規模の良さもあると実感。とても楽しかった。すべての人とちゃんと話すことが出来なかったので、機会があれば(というよりも積極的に機会を作って)また個別にじっくり話をしてみたい。

ひきこもりとリストカットと

リスカ*1していた当時は、やっていなかったら生きていけなかったと思います。だから、自分の体を傷つけたことに後悔していません−−ロブ@大月,2005,『リストカットシンドローム2』ワニブックス : 110 (カヨさんのインタビュー) 「自傷が必要な人もおるんや…

リストカットシンドローム2

『リストカットシンドローム(2)』 作者: ロブ@大月 出版社/メーカー: ワニブックス 発売日: 2005/1 メディア: 単行本 前作『リストカットシンドローム』から4年。前著で登場した4人のその後の人生と、新たに8人の聞き取りが収められている。前作と同じく…

ひきこもりと家族

ひきこもりと家族は密接に関連している。個人的には、ひきこもりという現象は家族の欠損によって生まれるのではなく、近代家族の宿命として生んでしまうのだと思ってる。(今のところ論証不可) 我が子がひきこもりになった場合、親は助けてやらなければと思う…

山田昌弘「家族役割と家族情緒の乖離」

山田昌弘,1983,「現代家族の危機的の危機的傾向 家族役割と家族情緒の乖離」『ソシオロゴス』7,東京大学大学院社会学研究科 ソシオロゴス編集委員会. パラサイトシングル、希望格差社会の山田昌弘が博士後期課程の時に書いた論文。家族役割というハード…

山田昌弘「家族役割と家族情緒の乖離」

今日のエントリは自分のクリップのために... というか、未消化...