淡路プラッツ講演会
NPO法人淡路プラッツの2005年講演会――ひきこもり・ニート・不登校を、3つの分科会で
第1分科会の方におじゃまさせていただきました。
●第1分科会 動けない青年たち ★キーワード――「純粋」ひきこもり、親(へ)の対応、医療、「発達」、訪問、アウトリーチ等 講師 杉原和子(大阪府こころの健康総合センター・ソーシャルワーカー) 近松典子(精神科医/NPO法人淡路プラッツ嘱託医) 田中俊英(NPO法人淡路プラッツ代表)
杉原和子さん
親御さんに、子供のことをずっと考えたり、行動をすべて子供に投入せず、自分の人生を楽しんだらどうかと勧めているそうだ。
これは確かに重要な気がする。煮詰まっている親を見たら、それが無言の圧力になって子供も余計に煮詰まってきてしまう。子供がひきこもりなのに、人生を楽しめというのは難しいことだが、これは親に出来る数少ないことかもしれない。
田中俊英さん
田中さんは「親が変われば子供も変わる」という不登校のテーゼ批判をしていた。このブログでも以前にこのことに言及したが、このテーゼの弊害はとても多い気がする。このことについては後ほど改めてアップする予定。
近松典子さん
近松さんは精神科医を選ばなくてはならないと言っていた。精神科医だと言っても各自に専門があって、特に精神疾患ではない「社会的ひきこもり」に関しては特に「普通の」精神科医は対処できない。
精神科医だけではなく、臨床心理士やケースワーカーでも同じで各自に得意不得意がある。相談するならば専門機関に〜というのではなく、専門機関のさらに専門まで調べた上で相談した方がいい。
田中さんが言うには杉原さんの勤務先は信用がおけるとのこと。大阪府こころの健康総合センター(杉原さんの勤務先)。今日のお話を聞いた限りだが、杉原さんは的確な対処を行えるスキルを持ってらっしゃるように感じられた。
保健所などを回って支援体制の取材をした経験のある方によると、やはり相談する機関は選ばなければならないということのようだ。