私信

id:cafe_noirさんへ
コメントつけなくてすみません。別に辛かった訳ではなく、ちょっと別件で忙しくてはてなダイアリーの方に来れなかったもので。。。申し訳ない。


「性」と「ひきこもり」は興味深いですよね。「性」は「男性性」と密接なつながりがあるので、おそらくひきこもりの場合には男性性の抑圧が伴っているのではないかと思います。このことを考え合わせると、伊藤公雄「男らしさ」のゆくえ―男性文化の文化社会学』を手がかりに論じるのが良い気がします。


ところで、以前にコメント欄で書くと言っていた「ラベリング論」のエントリなんですが、未だに書けてません。書いてるうちにかなり大がかりになりそうになったもので、もう少し時間ください。



id:SUISEIさんへ
「唯一性」についてのエントリもまだ全部書けていません。数日中に書く時間が出来そうなのでもうちょっと待ってください。


id:hikigaeruさんへ
中国に行ってこられたみたいですね。お帰りなさいませ。


「認識」と「有効性」を分ける(hikigaeruさんの言葉だと「公」と「私」を分ける)というのは当ブログでもやっているつもり(例えばid:about-h:20050108)なんですが、エントリで書いたことは芹沢俊介の場合、想定している「ひきこもり」というものが非常に限定されているということでした。短期間・自力脱出してくる「正しいひきこもり」という妙な概念です。(←これはもちろん認識の方です)


芹沢も自身の本をひきこもり当事者へのメッセージとして書いているんだろうと推測できますが、彼のひきこもり認識が短期間・自力脱出するグループ=ひきこもりになっている以上、彼のメッセージはそれらの人たちに向かって発せられているはずです。


エントリにも書きましたが、短期間・自力脱出するグループに対して、ひきこもりは放置しておくべきというのは全く間違っていません。なぜなら、彼らは支援者や精神科医の介在無しにひきこもりから脱出する人たちであって、放置しておいても自力で脱出してくるからです。場合によっては支援者や精神科医は有害になるケースもある気もします。


自分は自力脱出したきたグループなので芹沢の言わんとしていることは理解できますし、支持したい気持ちはあります。ただ、それは自分の場合に当てはまっているだけなんじゃないか?と思うんですよ。


彼は精神科医や支援者を長期化の原因だと批判します。しかし、それは自力脱出するひきこもりにとって不要(もしくは有害)なだけであって、他のタイプのひきこもりには必要なものなんじゃないかと思う訳です。(これはhikigaeruさんのコメントにも触れられていますが)


彼は「正しいひきこもり方の提唱」といっているのですが、この本には実はひきこもり当事者へのメッセージは書いていなくて、周りへのメッセージに終始しています。つまり「放置せよ」と彼はメッセージを発しているわけです。


しかし、むしろ「正しいひきこもり方」を言うならば、本人へのメッセージを含ませるべきだろうと思い、hikigaeruさんに「脱出に役だったようなことはなかったでしょうか?」とお聞きした訳です。むしろ、こういうようなものを集めた方がメッセージになるのではないかと思った訳です。


芹沢や高岡健なんかの別著を参照しつつ、また再エントリしてみます。