2005-01-11から1日間の記事一覧

引きこもりの回復過程と家族 ――「親が変わる」という戦略の両義性――川北稔 (名古屋大学)

「親が変われば子供も変わる」ということについての発表。「ひきこもり」の問題では良く聞く話だ。両義性とは「引きこもりの原因であるとともに初期対応の主体」であることを指している。 「ファミリー・アイデンティティ」という言葉がある。上野千鶴子がフ…

引きこもり経験者と〈社会〉参加 ――実践コミュニティ理論の視点から――荻野達史 (静岡大学)

レイヴとウェンガーの「実践コミュニティ」の理論を「ひきこもり」に適応しようとする発表。「ひきこもり」についての問題意識というよりも、エスノメソドロジーをひきこもり支援をする組織の中で実践しているという印象を受ける。発表内で触れられている「…

「ひきこもり」の悪循環過程再考 ――当事者へのインタビューから――石川良子 (東京都立大学)

「ひきこもり」の就労に関する問題点をインタビュー(2001年、2003年、2004年の複数回)を元にした発表。対象は「ひきこもり」を脱出した元・ひきこもり。時系列で本人の課題が語られているので興味深い。 斎藤環が対人関係の修復をひきこもり脱出のゴールとし…

日本社会学会

日本社会学会というのは社会学で最も大きな学会。昨年11月に熊本大学で開催され「ひきこもり」というテーマも「社会病理・逸脱」部会で取り上げられていた。 「ひきこもり」の悪循環過程再考 ――当事者へのインタビューから――石川良子 (東京都立大学) 引き…