2005-03-30から1日間の記事一覧

「選択の物語」は誰の物語なのか?

結局「選択の物語」が誰のための物語なのか?ということに尽きる。 「子どもの選択」という論理は、不登校を「子どもの意志」に帰し〈親〉を免責する点で、母性や父性の欠如を問われ「子育ての落伍者」とされてきた〈親〉の自己肯定感を回復させているのであ…

貴戸と評者の齟齬

基本的に評者が言いたいことはトレースできる。「研究は不登校を救うためにあるはずなのに、貴戸の研究は不登校救済を目的にしていないじゃないか」ということだ。 おそらくここには2つ予断がある。 一つは貴戸の研究は不登校経験者を対象としていて、就学…

評者に対する評

評者は「シンポジウム」と「ボランティア」を対比し、貴戸をシンポジウムと位置づけている。 ボランティアならば、あらゆる子どもとリアルタイムで接するのでそういう事はありません。http://d.hatena.ne.jp/palaga/20050224#p1 (amazonの評者の発言) この…

論点整理

貴戸理恵『不登校は終わらない』アマゾン書評 学者見習いによる子どものためではない「研究のための研究」 結論から言えば、地に足のついていない駄文だ。……不登校を研究材料としか見ていない学者見習いの著者のような門外漢…… 著者の問題意識は「百人の聴衆…

アマゾンの書評について

『不登校は終わらない―「選択」の物語から“当事者”の語りへ』 作者: 貴戸理恵 出版社/メーカー: 新曜社 発売日: 2004/11 メディア: 単行本